「人を動かす」のカーネギーに学ぶ 人を説得する10の方法

Carnegie

今回は、「人を動かす」で有名なデール・カーネギーさんの言葉から、ACが人をどう説得していくかを考えていきたいと思います。

まず知っておきたいこと

まず、自信のない人に共通していることがあります。

それは、「自己肯定感」がかなり低いことです。

つまり、自分が好きじゃない自信がないってことです。

人間関係のトラブルの原因の多くは、この「自己肯定感」に関することが原因だった・・ということが非常に多いのです。

つまり、「自己肯定感」が低いことはわかっていても、他人からそのことを指摘されたり、さらに低めるようなことを言われると我慢ならないわけです。そうですよね?

だから、自分を取り繕ったり、他者を攻撃することで一瞬の優越感を感じたりして、日々 面倒なやりとりが行われているのです。

自己の重要感への欲求とは

私たちの欲求は、下図のように食欲や金銭、命や健康など多くのものがありますが、たいていは自分で満たすことができるものです。

desire

でも、このような普遍的な欲求の中でも、かなりの強い欲求なのにもかかわらず、なかなか満たされないものがあります。

それが、「自己の重要感」です。

desire2

フロイトのいう「偉くなりたいという欲望」であり、デューイの「重要人物たらんとする欲求」です。

もし、あなたがこの「自己の重要感」が満たされていたら、今頃どうなっているでしょう?

やっぱりA子は自分の意思があるし、しっかり伝える力もあるわね!(自己の重要感を満たしてくれる会話)
嬉しいな♪そう言ってもらえると本当にホッとできるわー

こんな会話ならば、ずっとしていたいですよね。

でも、多くの人、とくに機能不全家族からは「自己の重要感」を得られることが少ないのです。だから、人は「自己の重要感」を求めてさまよい、くれる人を探し、くれない人からは遠ざかろうとします。

でも、「自己の重要感」をもらえてないのに いつかはもらえると期待することは、問題に気付くのが遅れ、共依存関係につながってしまいます。これがACから生まれる問題の核なんですね。

今のあなたは「自己の重要感」が少ないのかもしれません。それは生まれた環境や教育のせいかもしれません。だけど、それを理由に自分以外の人に対しても「自己の重要感」を与えないような生き方をすると、あなた自身も今まで受けたことと同じことをしてしまうというジレンマにおちいります。

それは、親などに対しても同じです。「自己の重要感」の少ないやりとりをお互いにしていると、いつまでも平行線のまま何も改善できなくなります。

そこで、これから以下の10個のポイントに注意をしながら、「自己の重要感」を与えながら毒親と話をしてほしいと思います。

人にもよりますが、1回で上手くいくとは思えません。でも、チャンスはたくさんありますから、少しづつ上手くなれるように挑戦してみてはいかがでしょうか。

こうして会話スキルを身につけることで、あなた自身の対人スキルも向上するでしょうし、そのうちに関係性も変化するかもしれません。

人を説得する10の方法

1.議論をさける

例えば、「家を出る」という話をしたいとします。

その理由が、今まで受けた嫌な思いだったとして、それを伝えたら相手は「わかったわ。ごめんなさい」となるでしょうか?

きっと「何をいまさらー!!」となって、冷静な話には戻らないのではないでしょうか。

そんな時の相手の気持ちは、話の正当性などよりも最初に出たように「自分が今までやってきたことを全否定された」つまり、自己重要感にNOを出されたことになります。

人間にとってかけがえのない欲求にバツがつけば、それは必死で否定するでしょう。

議論に勝つには、議論を避ける」ことです。

2.誤りを指摘しない

あなたはこんなことを考えていないでしょうか?

「自分が受けた傷や屈辱をどう具体的に説明してやれば、納得するか・・。」

残念ながら、それと反対のことをしてほしいのです。

ここでカーネギーの言葉があります。

人間はたとえ自分がどんなにまちがっていても決して自分が悪いとは思いたがらないものだということが、わかりかけてきた。

わかっていてもやめられない・・のです。だからこそ、あえて隠しておきたいところを大っぴらに「あんたが悪い」と公開されると、「そんなことはない!」となります。

そんな場合は、バシッと真っ向から「あんたが悪い」と指摘するのではなく

私としては、こう思えるけど・・・
なるほどね、でも私の場合は・・・

このようにマイルドに自分の言いたいことを伝えるようにすると、相手のガードも緩くなるかもしれません。

3.誤りを認める

会話の中で、どっちが悪いというような言い合いになることがあります。

そんな時に、あなたのやってきたことや言ったことを責められる場合もあります。

そんな時は、あっさりと認めた方が良いでしょう。「負けるが勝ち」です。

4.おだやかにはなす

相手の心が反抗と憎悪に満ちているときは、いかに論理的に話しても納得することはないでしょう。

ちゃんと聞いてよ、大事なことなんだから!
いいえ、そんな理不尽な話は聞きたくありません!

人間は心を変えたがならないものです。そんな時こそ、おだやかに冷静に話すことで打ち解けることもあります。おだやかに〜。

5.「YES」と答えられる問題を選ぶ

お互いに相対する問題をのっけから話題にしても、上手くいきません。

一人暮らしの話しだけど
いいえ、そんな話は聞きたくありません!

では、「YES」と答えられる会話をしてみましょう。

B子覚えてる?
ええ、覚えてるわよ
なんと、海外に移住したの
スゴいわねー
移住とはいかないけど、若いうちに一人暮らしはしたいのよねー
・・ええ?ああ・・

このようになるかは別として、最初から「ダレがなんと言おうと宣言」のような話をしても、失敗する可能性は高まりますのでご注意を。

6.しゃべらせる

上手くいっていない関係に圧倒的に不足しているのが、何気ないコミュニケーションです。

だから、相手の心も深読みばかりして余計に上手くいかないことは多いもの。

だからこそ、相手が自然に話しが出来るような、会話をすることは大事です。

否定したり、反論したりせずに、相手の本音を聞いてみるのもその後に役立ちます。

7.思いつかせる

6で本音を語り、それを聞いてもらうと、相手は信頼感をぐっと増してきます。

となると、相手を説得しやすくなってきていることがわかりますね。

では、さらにあなたの思いを達成するためにどうしていくかというと、それが「思いつかせる」です。

日本語に訳してあるので、変なワードですが、最初の段階のように対立する気満々なのではなく、歩み寄ろうとしている状態なので上手くいくかもしれません。

人は無理に何かをさせられるというのを極端に嫌います。また、自分の存在意義がないような振る舞いを受けることも嫌なのです。それこそ、自尊心が底をついてしまいます。

だから、最初からあなたは「一人暮らしをしたい」と思っていたとしても、説得する相手が、まるで自分がそれを思いついたように感じてもらうことが大事なのです。

そうね、自分で自立するためには、一人暮らしっていう方法もあるわね
う?うん!

8.人の身になる

非難は、どんな馬鹿者でもできる。理解することを努めねばならない。賢明な人間は、相手を理解しようと努める。

相手の考え、行動には、それぞれ、相当の理由があるはずだ。その理由を探し出さねばならないーそうすれば、相手の行動、さらには、相手の性格に対する鍵まで握ることができる。

ほんとうに相手の身になってみることだ。

9.同情を持つ

6.しゃべらせる から 8.人の身になる のプロセスをたどれば、ほとんどの人は自己肯定感を高め、自尊心が高まっていくでしょう。

われわれが交渉を持つ相手の4分の3は、みな同情に飢えている。

そこで、さらに相手の気持ちを「私があなたなら・・」と深く理解をすれば、どうなるでしょう?

・・でも、寂しいよね?・・・
わかってくれたら、それでいいのよ〜

物理的に誰かを拘束しなくても理解者がいるとわかれば、「自分でやっていける」と思えたり、「何かがあったら助けてくれる」という自信が湧いてくるでしょう。

そんなことしたら、余計に依存されるんじゃ?

いえいえ、今までは求めるものがどうしても手に入らなかったから、必死でしがみついていたのです。それが手に入ったのなら、病的に求めるようなことはありません。

10.美しい心情に呼びかける

一応この項目を最後にしました。ちなみに書籍ではあと2項目あります。

相手の信用状態が不明の時は、相手を立派な方だとみなし、そのつもりで話を進めると間違いがないと、私は経験で知っている。

要するに、人間はだれでも正直で、義務を果たしたいと思っているのだ。

人をごまかすような人間でも、相手に心から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことはできないものなのだ。

今までのプロセスから来たからこその言葉でもあります。

何か、はじめてあなたが呼びかける番になりました。これほどに信頼関係を築くのは難しいということがわかりますね。

これからは女性も自立していく時代なんだと思うの
そうよね、生き方を自分で選ぶのも自立よねっ。うん。

まとめ

人を説得したり、気持ちを伝えるというのは、何かに勝つためのテクニックではなく、良い関係づくりのプロセスのうちの1つの流れなんだと思います。

だから、思い切って発言してすべてが舞台セットのように変わるのはドラマだけで、気づかないくらいにゆっくりと変化していく方が本当は上手くいくと思います。

その中でも、とくに大切だと感じたのは3つ。

  1. 相手に、過大な期待はしない
  2. 相手の、自尊心を大切に扱う
  3. 相手を、操作をしようとしない

ということです。して欲しくないことはしないに限るですね。

こちらが相手を大事に扱うことで、相手も大事に扱ったり考えたりしてくれるという、返報性の法則が働くのですね。

返報性の原理:人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。

今日のダイジョウブ!

この方法で全員が上手くいくかどうかはわかりませんが、人との関わり方をこのように変えていくことが出来れば、どんな人とも上手くやれるでしょうし、経営などをする上での人の上手な使い方などにも生かせると感じます。

人を説得して何かをやらせようと思えば、口をひらく前に、自分にたずねてみることだー「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手におこさせることができるか?」

自分の意思でしか人は動かない。だからこそ、自分がしたいことは自分で動き出すことが第一歩なのだともいえます。

よく最後通告のようなことをして、自分なりにスッキリするだろうと思っていたのに、ちっとも改善もしないし、スッキリもしないということがあります。

これはどうしてかというと、一回言ったくらいでは普通は人の心に届かないのです。

もし、あなたが大好きなエッセイストなどの言葉なら一回でスーッと入ってくるかもしれませんが、望んでもいない相手からの説得など、誰も聞くつもりはないのです。

人は変わらないってやつです。

だからこそ、私たちは一回きりで終わらせずに丹念に繰り返す必要があります。

今まで、せっかく大変な思いをしてきたのですから、あなたの成長につなげたいですね。

さぁ、あなたから自然なカタチで、話し合いの場をつくりましょう。

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