機能不全家族の中での役割と大人になった時の役割【マンガ】

機能不全家族・・つまり、家族の仲が悪いところで育った子供は、このような厳しい環境でどう生きて行くかを真剣に考えて、自分の役割を「こうしよう!」と決めて演じていきます。

つまり、その時点で「本当の自分ではやっていけないぞ!」という結論を出していることになります。こうして、どんどん本来の自分とはかけ離れた自分を追い求めて演じていく人生が始まったのです。

その期間や役割の強さが大きいほど、演じてきた役割が「自分のもの」となって身についてしまい、偽りの自分がだんだんと本当の自分のように思えてきます。

本来の自分・・もしくは決断する前の自分と、現在の自分が違えば違うほど、演じる必要があったことがわかります。

こうなると、本来の自分を取り戻すのに非常に時間や労力が掛かってしまいます。

あなたはどのような役割を演じてきたのでしょうか。また、大人のあなたは自分から機能不全なシステムづくりをしていませんか?

機能不全家族の中で子供がになう役割

ヒーロー(英雄)

「期待される子ども」です。

スポーツでも勉強でもとにかく世間に評価される子どもが登場すると、機能不全の家族が一時的によくなったりします。

子どもも家族がうまくいくように必死で努力して結果を出そうとします。

子役タレントなどの一部はこの傾向があるのかもしれません。

大人になったヒーローは?

頑張って名誉や実績を手に入れることでメリットを得てきたので、大人になっても「努力信仰」で頑張る人が多いでしょう。

人の評価も実績がある人、頑張っている人などの重きを置く傾向があります。

スケープゴード(犠牲の山羊)

「いけにえになった子ども」です。

家族療法では「問題とされる人」ともいいます。本当は機能家族全員が問題なのですが、スケープゴードになった子どもが先頭に立って問題を解決しようと動きます。

本当なら解決する人なのですから問題とはならないはずなんですが、機能不全システムを壊してしまうという意味では、問題人物となるでしょう。

機能不全の問題を外に出そうと、警察沙汰になるような暴力事件を起こすなどします。

負の部分を自分が全部背負うことで、家族の真の崩壊を防ぐ役割をになっているのです。

大人になったスケープゴードは?

機能不全家族の中では、この役割をになう人は機能不全家族のルールを壊していることになるので、他のタイプから比べるとまともなタイプともいえます。

でも、自分の行動によって親が逃げたりすると、問題が解決するまで暴力事件を起こし続けるなど、いつまでも問題行動を続けてしまう危険もあります。

ロストワン(いない子)

「いつのまにかいなくなる子ども」です。

例えば両親の夫婦喧嘩などがはじまるとスーッといなくなったりします。こうして、家族内の人間関係からはなれて傷つくことを避けています。家族の外に目を向けているのです。

心や体の痛みを感じないようにするために、問題を避けています。消極的な防御法です。

大人になったロストワンは?

大人になっても問題から逃げる傾向は引き継がれる可能性は非常に高くなります。いつまでも自尊心が高められず、罪悪感を持ちながらひっそりと暮らしたり、職場などでも存在感が低いタイプになったりするでしょう。

プラケーター(慰め役の子)

「カウンセラーになる子ども」です。

主に母親の愚痴などを熱心に聞きます。子どものころから自分の感情より他人の感情を大切にすることを望まれるので、自分が何を考え、どう感じているのかを感じるという成長ができなくなってしまいます。

大人になったプラケーターは?

大人になっても、自分のことは後まわしで人の世話をすることに喜びを感じます。

「自分のことを大事にしろ」と言われても経験がないので理解できません。

しかし、自分の感情を奥に置いてきたという事実は変わらず、周囲に世話を焼きながらもどこかにくすぶった感情を抱えたような不安定な心理状況になります。

ピエロ(道化役の子) 

「おどけた子ども」です。

家族のなかのペット役。喧嘩などがはじまるとトンチンカンなことをして踊ったりおどけたりする子供を演じます。

こうすることで、無意識に他の家族が犠牲になったり、ネガティブな感情になることを避けようとしています。

大人になったピエロは?

「ポジティブであればすべて良し」ではないですが、ネガティブな雰囲気などをひどく嫌います。

時には真剣に話し合うことが必要な場面でも、ピエロを演じて周囲からあきれられることがあったり、大切な話し合いなどに呼んでもらえないなど、大人として対等になれません。

イネイブラー(支え役の子)

「親代わりの子ども」です。

親の役を子供のうちからにないます。病弱であったり、何もしない親の代わりに家事全般を請け負ったり、兄弟姉妹の面倒をみたりします。

すべてを機能不全である家族のために使い、それが当たり前だと思い込んで過ごします。

大人になったイネイブラーは?

ダメなパートナー、ダメな子どもなどの面倒をみるために忙しくしています。アレコレ動いていないと落ち着かないところもあります。

逆に自立したパートナーだった場合でも、本人の習慣や考え方が修正されなければ、なんでも世話を焼いたり身代わりをすることで、ひとりでは何もできないダメな人に教育していきます。

こうすることで、相手を自分のコントロール下に置いていることに気づく必要があります。

以上が、機能不全家族で幼少時代に自分が決めた役割の例です。

このような役割は永遠に続くわけではなく、挫折経験から役割を変えたり、付き合う人などによって修正されたりします。

でも、このような痛々しい役割でもまだ通用していて居場所があるならマシ。

こんなに努力してもダメな場合はどうなるのか?

家で居場所を失い、学校などでも居場所を失うと、この世で生きる場を失ったと感じてしまいます。

こういった物言わぬ多くの若き犠牲者がひっそりと姿を消し、なかったことのように次々と処理されているのです。

今日のダイジョウブ

さぁ、あなたは何タイプの役割を演じてきましたか?

このような偽りの自分を演じることで、大人になって親密な人間関係を結ぼうと思った時に、本当の自分を取り戻すことができずに苦労することもきっとあるでしょう。

機能不全家族の特徴

  1. 強固なルールがある
  2. 強固な役割がある
  3. 家族に共有されている秘密がある
  4. 家族に他人が入り込むことへの抵抗
  5. きまじめ
  6. 家族成員にプライバシーがない(個人間の境界があいまい)
  7. 家族への偽の忠誠(家族構成員は家族から去ることが許されていない)
  8. 家族成員間の葛藤は否認され無視される
  9. 変化に抵抗する
  10. 家族は分断され統一性がない

機能している家族の特徴

  1. 強固なルールがない
  2. 強固な役割がない 
  3. 家族に共有されている秘密がない 
  4. 家族に他人が入ることを許容する 
  5. ユーモアのセンス 
  6. 家族成員はそれぞれの個人プライバシーを尊重され、自己という感覚を発達させている 
  7. ここの家族成員は家族であるとの感覚を持っているが、家族から去ることも自由である 
  8. 家族成員間の葛藤は認められ解決が試みられる 
  9. 常に変化し続ける 
  10. 家族に一体感がある
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