漫画でわかる「これって心理ゲーム?」嫌な会話に付き合わされないための方法

あなたは誰かとの会話の中で、ついつい悪ノリさせられたり、変なムードに飲まれて嫌な気分を味わったりしたことはありませんか?
もしかすると、それは心理ゲームかもしれません。
「心理ゲーム」ってご存知ですか?
これはエリックバーンという方が考えた、人間同士の交流の中で起こりがちなゲーム的な間違った会話などの交流のことです。
これは、きっと心理ゲームといって、お互いがなんらかの意図をもってはじまったゲームなんです。
心理ゲーム:応答
ゲームは仕掛ける人と、仕掛けられる人が2人以上集まれば始めることができます。
仕掛ける人は、「会話などの交流をしたい人」です。でも、相手がいない、もしくは相手にされないから、体が痛いと言って無下にできないような話題を使って罠を仕掛けます。
すると、仕掛けられる人は相手を無下にできない、つまり冷たいと思われたくないという弱みがあるので反応していきます。
心理ゲーム:転換
会話をしていくうちに、仕掛けられた人は今までに何度も繰り返してきているので、だんだんと仕掛ける人の裏の意図がわかってきます。
それでも、仕掛ける人がしつこく続けると???
心理ゲーム:混乱
仕掛けられる人は、ついに切れていつもの自分と違う自分になってしまいます。
つまり、「優しい人」と見られたいのに、「冷たい人」となって相手を罵倒しています。
心理ゲーム:結末
そして、最終的に仕掛けられた人は気分を害された上に「冷たい人なのね」というスタンプをまた1つ押されてしまうという結末になります。
このように心理ゲームには、普通の会話と違って変な特徴がたくさんあります。
心理ゲームの特徴
1.繰り返し行ってしまう
2.お互いに「気づき」がない
3.隠れた目的がある
4.最終的には必ず嫌な思いをする
5.不本意なスタンプを押して終わり
1.繰り返し行ってしまう
「わかっちゃいるけどやめられない」ではないですが、何度もやってきているので、自然とはじめちゃったり、仕掛けられると反応してしまうんですね。
2.お互いに「気づき」がない
途中で「気づき」があれば、心理ゲームを中断することもできるのですが、「気づき」がないのでやめることができないのです。
もし、気が付いたら相手の意図に沿わないように冷静な対応をする必要があります。
3.隠れた目的がある
さきほどのイラストでは「冷たい人」という仕掛ける人の相手に対するイメージを、証明するための目的があったようです。
そうすることで、「優しそうにしているけど、本当は冷たい人なんだよ」ということを相手に証明することができます。
※ディスカウントとは、価値を下げることです。
4.最終的には必ず嫌な思いをする
転換や混乱の後に味わう「やっぱり私は冷たい人間なんだ」というような嫌な感情を味わわせることで、ますます自尊心は低くなって相手(仕掛ける人)への依存度は増してくることになります。
5.不本意なスタンプを押して終わり
無意味な会話によって誘導された結末によって、仕掛けられた人は嫌な気分と感情を乱したという後悔につつまれます。
そして、仕掛ける人は「やっぱり私がいないとダメなんだから〜」といったところでしょうか、心理ゲームを終了することになります。
このような心理ゲームは、不毛なだけでなく嫌な気分を味わうことからも、ぜひ避けたいですね。
心理ゲームの役割
心理ゲームには、役割があって「迫害者」「犠牲者」「救援者」がいます。
自分がよくやる役割もあれば、メンバーが変われば役割を変える場合もあります。
- 「迫害者」は、相手の評価などをして非難や攻撃をする役割
- 「犠牲者」は、自分自身の価値を下げて「私は無力だ」と思う役割
- 「救援者」は、犠牲者を助けて自立を邪魔する役割
また、対等な友達関係ではトラブルが少ないのに、上下関係がからむと上手くいかない方などは、この心理ゲームをはじめてしまっているか、乗せられてはじめてしまっているかもしれません。
心理ゲームをやめるには
(1)自分にストローク(交流)が足りていないことを自覚する
(2)心理ゲームの誘いに乗らない
(3)役割を演じない
↓
(4)ゲームを中断する
↓
(5)最終的に味わう嫌な感情を避ける
こうして結末に向けて感情を誘導されていきます。
こうして結末に向けて感情を誘導されていくと、最終的にはまったく違う人格が顔を出します。
↓
あーあ、やっちゃいました。これが最悪な結末です。
救済者から迫害者へ急激に変化してしまいました。心理ゲームの仕掛け人の書いたシナリオ通りに、仕掛けられる人は自分自身で価値を下げる言動をしてしまいました。
今日のダイジョウブ!
このような心理ゲームを知らず知らずのうちにやってしまう人は、多くの場合「気づき」がありません。やってることすら気付いていないのです。
「友達が多い」「誰とでも仲良くする」などと思われている方は、心理ゲームを疑ってみても良いかもしれません。
でも、このような心理ゲームをしている関係は、相手を尊重していることはほとんどなく、信頼関係を築いていないことが多いのです。だからいくらこの関係を多く持っていたとしても、緊張感を増すばかりで良い気持ちになることはほとんどないのです。
「飲み会で疲れた」とか「大騒ぎの後、落ち込む」といったつぶやきを見ることがありますが、それも心理ゲームなのかもしれないですね。
もし、思い当たるのであれば、ぜひ自分の会話を振り返ってみましょう。
そして、心理ゲームをはじめない、心理ゲームをする人に近寄らない、はじまっちゃったら中断する。を実践していきましょう。
お手数ですが、よろしくお願いします♪
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