セルフネグレクトの闇 大切なものを失った寂しさからくる怒りとは

セルフネグレクトの闇 大切なものを失った寂しさからくる怒りとは

 

こんにちは!ダイジョウ部のカミ・トモです。

 

先日、特ダネでセルフネグレクトについて特集をしていました。

 

ネグレクトは子供などの世話をしない親に対して名付けられた名前ですが、セルフがつきますから『自分自身』に対して世話をしないという意味ですね。

 

セルフネグレクトの実態とは

番組では、高齢者を含め30代などの若い人が事例として取り上げられていました。

 

ほとんどの方がゴミ屋敷のような状態なんですが、誰にもSOSを出さない、支援の手を断ることが特徴なようです。

 

でも、おかしいですよね。SOSを出しているから、テレビが取材に来ているように思うのですが??

 

セルフネグレクトの共通点とは

この社会問題にどう対応するのか、というのは政治家などの誰かにゆずるとして、私が感じたセルフネグレクトと名付けられた方々の共通点は、『怒っている』という点です。

 

最近は、高齢男性がよく怒って事件などを起こしていますが、このセルフネグレクトも『怒り』の出し方の違いなだけで、かなり強い怒り、しかもそのまま出すことを良しとしない強いプライドのようなものを感じます。

 

では、何に怒っているのでしょうか?

 

この方々の共通点は、大切なパートナーや家族を失ったことがセルフネグレクトのもともとの原因のようです。

 

つまり、悲しい、寂しいという感情が先にあったのだと思います。

 

でも、いま怒りに支配されているのは、最初に起きた悲しみや寂しさを受け止めてくれる人がいなかったからではないでしょうか。

 

つまり、『私の悲しみや寂しさをなんで受け止めてくれないの?』という怒りだと思います。

このセルフネグレクトと呼ばれる方の症状は、自分の世話ができないといういかにも消極的な症状のようですが、こうして周囲の人が気づいて世話をしようと手を差し伸べたり、テレビ取材が来るということは、かなり目立っていることがわかります。

 

つまり、意識的か無意識かはわかりませんが、本人たちは目立つように行動化しているのです。

 

何が言いたいかというと、『しっかりしている人たち』なんです。

 

部屋の中を見ても、30代の女性の部屋はとてもゴミが多かったですが、その中にワインの瓶がいっぱいあったことに驚きました。

 

それを見て『あー生きてるなー』と強烈なパワーを感じたんですね。

 

本当に世の中を見捨てた人なら、こんなに多くのワインをネットであっても購入し宅配してもらい、夜な夜な飲むなんてできません。やっぱり健康な方の行動です。

 

それほどに行動化して、伝えたい感情があるんだろうと思うのです。

 

きっとそれが解消されない限り、行政が掃除をしたとしても本人は感情を受け取ってもらえていないわけですから、さらに汚すような行動を起こすことにしかつながらないようにも思えます。

 

この取材を受けた方の中には、この取材によって悲しみや寂しさを受け取ってもらえたと本人が思えば、案外セルフネグレクトの症状が少なくなるかもしれません。

 

あくまでも本人の受け取り方次第ですが、本当はかまって欲しくて仕方がないという気持ちを世話などをすることで満たすのではなく、理解しようと耳を傾けることがセルフネグレクトに向き合う出発点になると思います。

 

世話をするのは、『あなたには自分の世話をする能力がないのですよ』という暗黙のメッセージが含まれています。

でも、実際はできるのです。今はできないことでSOSを訴えているのです。

 

症状を名付けたい人とその恩恵を受けたい人たち

今回の特集もそうですがメディアが社会問題を扱う上で、今回のようなセルフネグレクトなどと名付けて終わり〜という流れがとても気になりました。

 

そして、このような症状を名付けたい方々の手法を利用して、何かしらの恩恵を受けようとする方々がいるのも認めなくてはならない事実だと思います。

 

そこには本当の犠牲者も支援者もいないように思うのです。

 

それでも話題性を追って手をつけてしまうのであれば、伝えることだけを考えるのではなく、その後のこと、つまり本当の解決を見送るまで付き合う必要があるように感じます。

 

なぜ、そこまで『怒り』があるのか、なぜ感情を出せずに苦しんでいるのか。

 

良い画像だけもらって、さっと引き上げるような取材であったなら、今回 取材を受けたセルフネグレクトの方たちの気持ちはどうなるのでしょう?

 

今日のダイジョウブ!

驚かれるかもしれませんが、私は『怒っている人たち』は、まともな方が多いと思ってます。

 

長いものに巻かれて思考停止で生きている8割の人たちとは違う、思想や感情をしっかりと持つ人たちなんです。

 

『おかしいぞー』

『なんか変だぞー』

 

と孤高に訴えているのです。

 

その思想や感情の出口を間違えてつまずいている人たちの、大いなるパワーを理解もせずに潰してしまうだけの取材の結末や、『かわいそうな人』『ああはなりたくない』だけで処理してしまう流れは、何の解決にもつながらないと思います。

 

利用はダメです。

 

そして、セルフネグレクトの方は本当の解決策をまだ探している途中というだけで、きっと戦っている人、つまりサバイバーなんだと思います。