ACのテーマである「許せない病」を抜け出すには?

ACのテーマである「許せない病」を抜け出すには?

 

ACにとって何が一番の苦しみかというと、タイトルの通り「許せない病」からなかなか解放されないことではないでしょうか。

 

今日は、この「許せない病」について、このタイトルの著者である片田珠美さんの著書を元に、どうしたら許せるようになるのかを考えていきたいと思います。

 

失われた対象への執着

以前に、福山雅治さんが結婚した時に「ましゃロス」といって「会社を早引きする」とかのツイッターがあふれたことがありました。また、お相手の女優さんのバッシングなどかなりのものだったらしいのですね。

 

この事象を、著書では福山さんを「失われた対象」としてこのように書いています。

 

「失われた対象」である福山さんへの執着が強く、未練をなかなか断ち切れないので「許せない」のである。

 

あの福山さんの結婚のニュースを聞いた時の反応を見て、冗談で遊んでいると思ったのですが、もしかすると何割かは本気で上記のような未練を感じていたのかもしれません。

 

これをACに置き換えるならば

 

すでに愛して欲しいと願っても叶うはずのない「失われた対象」である養育者の執着が強く、未練をなかなか断ち切れないので「許せない」のである。

 

ということになるのではないでしょうか。

 

ここで、著者は、「失われた対象」の執着を断ち切るためには、「喪の作業」が必要だと続けています。

 

「失われた対象」の執着を断ち切るためのプロセス

そこで、一つのモデルとして出てきたのがアメリカの精神科医であるエリザベス・キューブラー・ロスの提唱する「死の受容五段階説」です。

 

「喪の作業」とは主に亡くなった人に対する思いを癒していく作業のことですが、この方は死に瀕している方が自分の死を受け入れるまでの5段階になります。これこそが究極の「喪の作業」ではないでしょうか。

 

第一段階 否認
第二段階 怒り
第三段階 取引き
第四段階 抑うつ
第五段階 受容

 

最初は否認をしてなかなか受け入れないというプロセスを経て、次に怒りがふつふつと湧いてきます。「なぜ、私ばかりがこのような目に合うのだ」と。そして次は、どうにかして命を長引かせるために医者に相談するなどの取引をします。
そして、やっと受け入れるというプロセスです。

 

よく、コメントをいただく中で「私ってACですか?」と聞いてくる方はきっと第一段階の否認に至っているか、そこまでも至らないかだと思うのです。だから、あえて何も言わないようにしています。

 

なぜかというと、私がYESと言おうがNOと言おうが、その先のプロセスがあまりにも多すぎるからです。きっと気がついても受容に至るまでに相当な時間が掛かるか、もしくはそこにたどり着くまでに挫折する危険があるからです。

これは相当な覚悟が必要だと思えるので、安易にアドバイスはできないからです。

 

なぜ許せなくなるのか?

そこで、最初の「許せない」に戻りますが、なぜ許せなくなるのかというと、この5段階の途中の段階で止まってフリーズするからだと言ってます。

 

第一段階であれば、「私は違う」と否認したままフリーズしている。
第二段階であれば、「あいつのせいだ」と怒ったままフリーズしている。
第三段階であれば、「やっぱり愛されたい」と期待したままフリーズしている。
第四段階であれば、「誰からも愛されない」と引きこもったままフリーズしている。

 

あなたはいずれかの段階でフリーズしていないでしょうか?

 

 

「許せない病」から抜け出すための4つのステップ

そこで、「許せない病」から抜け出すための4つのステップとして以下をあげています。

 

第一ステップ 「傷つき」を認識する
第二ステップ 「怒り」を受け入れる
第三ステップ 相手を理解しようとする
第四ステップ 「許せない」関係にけりをつける

 

第一ステップ 「傷つき」を認識する

この「傷つき」を認識するのを邪魔するのは、「死の受容五段階説」で出てきた第一段階の否認が強いからです。
「自分は傷ついているんだな、悲しかったな」という今の気持ちを受け入れることですね。

 

第二ステップ 「怒り」を受け入れる

私たちが間違えるのが、最初に許すことを求めるあまりに、自分の怒りの感情を悪者にして排除しようとすることなんです。
怒りは無視したり押しつぶしても無くなるものではなく、いつまでも残っています。そして熟成していきます。
怒りを解消するためには、少しづつ小出しにするのが最善策です。

 

寺山修司さんの「家出のすすめ」で一日一怒という言葉があるそうですが、まさに怒りに小出し方法ですね。
しかも、なるべく言語化して吐き出すことが大事だと思います。

 

第三ステップ 相手を理解しようとする

これが一番難しそうですが、これは相手は悪い人ではないと終結することが目的ではありません。
そんなことをしようとしたら、思いっきり自分の気持ちに嘘をつくことになります。
そうではなく、なぜあなたの目の前の人はあなたを傷つけるようなことを言っているのか、どう言った人格なのかと言った冷静な判断をすることが、このステップでの理解です。

 

ここでは、相手を傷つける5つのタイプとしてあげています。

相手を傷つける5つのタイプ

①利得型
②自己愛型
③羨望型
④否認型
⑤置き換え型

 

それぞれに説明したいところですが、興味がある方はぜひこの本を買って読んでみてください。

 

何が言いたいかというと、あなたがひどい人間で相手に嫌な感情を抱いているわけではないことを、冷静に測る尺度にして欲しいのです。

 

第四ステップ 「許せない」関係にけりをつける

ここでは私もよく言ってますが、「どうでも良いと思えるようになる」ということを一つの目標にしています。

なぜかというと、ひどいことを言う相手はそれを悪いことだとは思っていないから言えるわけです。そんな人に説得することが可能でしょうか?無理なんですね。それこそが、最初に言ったように「失われた対象」なのであって、そこに「理解して欲しい」と願うことこそが執着の始まりであり、苦しみの原因なのです。

 

他人を許せないと言うことは、自分を許していないと言うこと

つまり、「許せない」と悩む人は、そもそも私は「許せるはず」と言う思い込みが非常に強いのです。

「許せるはず」なのに「許せない」と言う現状は、どんな気分でしょうか?
ガッカリですよね。ダメな人間となってしまいますよね。

 

つまり、他人を許せないと言うことは、自分を許していないのです。
だから、そんな自分をさらに責めることが苦しみのループとなって終わらないのです。

 

だからこそ、「許せない自分を許す」ことが、この「許せない」という悩みを克服するためには一番重要なことだと思います。

 

今日のダイジョウブ!

 

最後に、他人から傷つけられて傷を負ったあなたへ。

 

一番の復讐の方法は何だと思いますか?

 

それは、「幸福こそ最大の復讐」だと締めています。

 

そう、自分を傷つけた人に心を囚われて復讐の念がグツグツしているうちは、相手のコントロール下にある証拠です。

もし、そんな気持ちが出てきたら、「幸せになって、こんな悩みなんかどーでも良いことにしてやろう」と気持ちをリセットしてみてはいかがでしょうか。

 

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